トランプ記念愛国関税、フォードの最終利益20億ドル・GM50億ドル押し下げへ

アンダーソン・エコノミック・グループによると、カナダとメキシコから輸入された完成車と部品に課された関税の総額は、7月だけで14億ドル（約2060億円）に上った。これは1～6月の月間平均の約2.5倍に当たる。
一部製品の輸入が減ったにもかかわらず、関税コストは急上昇した。メキシコからの輸入車のうち、関税ゼロの車の割合は7月に20％に低下した。トランプ氏の関税が導入される前には同比率は約90％だった。

最大の被害者は、北米のサプライチェーン（供給網）への依存度が高い米自動車メーカーだ。トランプ氏は最近、韓国および日本と貿易に関して合意し、自動車関税を15%に引き下げた。
フォード・モーターは今夏、関税負担が通期の最終利益に20億ドルの打撃を与えるとの見通しを示し、ゼネラル・モーターズ（GM）は利益が50億ドル押し下げられると見込んでいる。

つまり、米自動車業界の労働者が受け取る利益分配の報酬が何千ドルも減るということだ。
そのような中で、連邦準備制度理事会（FRB）が先週発表した事業所調査によると、「消費者が保有している車をより長く使うことを選択したため、自動車販売店では部品やサービスへの需要が増加した」ものの、「新車販売は横ばいから減少傾向だった」ことが分かった。
GM「シボレー」の新車を買う余裕がない米国人は、おんぼろ車に長く乗り続けることになる。こうした傾向は、米自動車産業の役にも、労働者の役にも立たないだろう。
https://jp.wsj.com/articles/trumps-auto-tariffs-starts-to-bite-d5f87bb2

日本もやるべきだ