日本の緑茶・抹茶の美味しさが世界に本格的にバレる、輸出ヤバいほど増える、お前らお茶農家になれ、金のなる木だぞ

「緑茶」輸出額が過去最高

　農林水産省によると、去年の緑茶の輸出額は364億円で過去最高額を記録した。これは10年前の2014年と比べ4.7倍となっている。

　なかでも近年、急激に輸出が増えているのがヨーロッパだ。EUへの去年12月の輸出額は1年前と比べ、およそ6割増加しているという。

　ヨーロッパでの抹茶人気について、大好きなおにぎりを食べるため、イタリアから何度も来日しているトーマス・リッチさんに伺った。去年、来日した際には「抹茶ラテ」をおいしそうに飲んでいた。

　現在、仕事の関係でデンマークに住んでいるが、「デンマークでも抹茶を使ったメニューをさまざまなカフェで見るようになった。日本で味わったものと比べておいしいかは分からないけど…」と話した。

　こうした海外の抹茶ブームに、政府も動き出している。

　農水省は、お茶農家に対して一般的な「煎茶」から、抹茶の原料となる「てん茶」への切り替えを、これまでも促してきたが、
補助金を出すなどしてより促す方向で検討しているという。今年春に見直す基本方針に盛り込むとし、有識者検討会を来月末までに複数回開いて基本方針をまとめるという。

　また、海外でニーズの高い緑茶を生産する動きも出てきている。

輸出先の農薬規制のほか、海外でニーズの高い有機栽培の緑茶の生産を促すため、農水省は茶畑の認証制度を設けている。

　緑茶の生産量2位の鹿児島県では、輸出を見据え2018年から有機栽培の茶畑の普及に力を入れている。

　農水省の認証を受けた有機栽培の茶畑のうち、2023年の時点で49％が鹿児島県にあるという。

　当初、2025年度の輸出額の目標を20億円としていたが、2023年度の時点で目標を上回る32億5700万円を達成したという。