日本人、あまりにも海外で評判が悪い

●ヴァリニャーノ（イタリアの宣教師）『日本巡察記』1583年
(日本人の)第四の性格は、はなはだ残忍に、軽々しく人間を56すことである。

●フロイス『日欧文化比較』1585年
われらにおいては、人を56すことは、それを行う権限や司法権を有する人以外には許されない。日本では、各々、みずからの家で56すことができる。

●アビラ・ヒロン (スペイン人商人)『日本王国記』1615年
「(日本では)各々が自宅では裁判官であり、使用人や、やしなっている者に間違いがあれば、殺しても差し支えない」
「冷酷な死刑執行人は巧みだ。しかし日本人は誰もがみなそうなので
"日本人(ハポン)は死刑執行人(サヨン)"と言ってもいい。」

●ケンペル『江戸参府旅行日記』

平凡社東洋文庫,1977. [初出=1777-79年]

戸外には俄雨でずぶぬれになった瀕死の僧侶がうつぶせになっていた。
それでもまだ生きている証拠にうめき声を出していたので、みんなは彼
のことを死んでいるとは考えず、手荒く扱わないようにしていた。しか
し、石も涙を流すかもしれないこうした場面にも、日本人は全く冷淡で
あった。(p. 212)

●ジョン・ダワー『敗北を抱きしめて』
作家の大佛次郎は、外国人の知り合いから「なぜ日本は戦災孤児のような
弱者に救いの手を差し伸べず、 放ったままにしておくのか」と問われた
時、大佛は「それは経済的な事情が許さないからだ」と答えた。 しかし
後になって考えてみると、これは正直な答えではないと彼は感じた。
結局、日本人とは他人への情愛に欠ける冷酷な民族だというのが大佛の
出した結論であった。

ヴァリニャーノ（松田毅一他訳）『日本巡察記』平凡社東洋文庫,1973. [初出=1583年]
　日本人の第三の悪は、異教徒の間には常に一般的なものであるが、彼等は偽りの教義の中で生活し、欺瞞と虚構に満ちており、嘘を言ったり陰険に偽り装うことを怪しまないことである。……日本人はこれを制御することを知らぬから、思慮は悪意となり、その心の中を知るのに、はなはだ困難を感じるほど陰険となる。(p. 18)

ハリス（坂田精一訳）『日本滞在期』岩波文庫,1953. [初出=1930年]
　なんとかして眞實が囘避され得るかぎり、決して日本人は眞實を語りはしないと私は考える。率直に眞實な囘答をすればよいときでも、日本人は虚偽をいうことを好む。(中巻, p. 239)

アーネスト・サトウ（坂田精一訳）『一外交官の見た明治維新』岩波425-1～2,1960. [初出=1921年]
　日本の商人も、往々同様な手段で相手に返報されたが、不正行為を差引きすれば日本の方がはるかに大きかった。そんなわけで、外国人たちの間に、「日本人と不正直な取引者とは同義語である」との確信がきわめて強くなった。(上巻, p. 21)

イサベラ・バード（高梨健吉訳）『日本奥地紀行』平凡社東洋文庫,1973. [初出=1880年]
　日本人は子どもに対して全く強い愛情をもっているが、ヨーロッパの子どもが彼らとあまり一緒にいることは良くないことだと思う。彼らは風儀を乱し、嘘をつくことを教えるからだ。(p. 136)

ヴァリニャーノ（松田毅一他訳）『日本巡察記』平凡社東洋文庫,1973. [初出=1583年]
　第四の性格は、はなはだ残忍に、軽々しく人間を56すことである。些細なことで家臣を殺害し、人間の首を斬り、胴体を二つに断ち切ることは、まるで豚を56すがごとくであり、これを重大なこととは考えていない。だから自分の刀剣がいかに鋭利であるかを試す目的だけで、自分に危険がない場合には、不運にも出くわした人間を真っ二つに斬る者も多い。……もっとも残忍で自然の秩序に反するのは、しばしば母親が子供を56すことであり、流産させる為に、薬を腹中に呑みこんだり、あるいは生んだ後に（赤子の）首に足をのせて窒息させたりする。(p. 19)

グリフィス（山下英一訳）『明治日本体験記』平凡社東洋文庫,1984. [初出=1876年]
　日本の法律は乞食を人間とみとめていない。乞食は畜生である。乞食を殺しても訴えられも罰せられもしない。道路に死んで乞食が横たわっている。いやそんなことがあろうかと思うだろうが、事実そうなのである。(p. 45)

http://www7.plala.or.jp/juraian/antijpn.htm