パキスタンの女性活動家、留学した母校・八戸聖ウルスラ学院高で公演 「パキスタンにも四季がある」会場からどよめき

「勉強ができる機会に感謝して」社会活動家キランさん講演　母国の女子教育を語る　八戸聖ウルスラ高（デーリー東北新聞社）
https://news.yahoo.co.jp/articles/eb03e5eb9ee79f7e95c7eb0e380d51a078f9666b

パキスタン出身の社会活動家キラン・ラジさん（20）が8日、八戸聖ウルスラ学院高を訪れ、かつて留学した“母校”の後輩たちに母国パキスタンの現状や自身の活動について語った。

キランさんは、22年7月～23年3月、同高に留学し、教育の重要性を再認識。帰国後、仲間と共に非営利団体を設立し、母国での女子教育支援や、女性の権利向上のための活動を行っている。

講演には中高生や恩師ら約100人が参加した。キランさんは始めに、食文化や特産品、祭りなど、パキスタンがどんな国なのかを紹介。パキスタンにも四季があり、夏の気温は47度にも達すると説明すると、会場は大きくどよめいた。

また、少女の5人に1人が18歳までに結婚すること、貧困や古い価値観によって教育を受けられない少女が多いことなど、母国の女子教育の現状を説明。「皆さん宿題は好きですか？」と問いかけ、「途上国のたくさんの子どもにとって宿題は夢であり、教育はぜいたく。勉強ができる機会に感謝してください」と呼びかけた。

英語科3年の鈴木ひなたさん（18）は「世界の現状について知り、心が痛んだ。自由に教育が受けられることに感謝し勉強することが、私たちにできることの一つだと感じた」と話した。

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