ダメとまではいわんが
それだけ見ても地域文化は理解でいないでしょう
たとえば山形なんて普段は過疎化してシャッター街で死んだ空気が漂っているんだが花笠の時だけはドッと盛り上がる
これはつまり「普段の静寂があってこそのあの高揚感」ということである。なので山形にずっと住んでいないと本当の祭りの勝ちには気づけないの
映画で考えてほしい。アニメでもハリウッド大作でもなんでもいいが
序盤の主人公の日常パートがあるからこそ冒険しながら成長して、そして強敵に挑むクライマックスのバトルシーンが映えるわけじゃん
そこが気合入ってるとはいえ、そのクライマックスのわずか数分間のシーンだけを切り取ってYoutubeとかで見てもその作品の本当の見ごたえは伝わらんでしょ
昭和の大昔から地方の観光コマーシャルとかで祭りのシーンを見せすぎなんだと思う。阿波踊りとかね
そんで、それに目が肥えてる東京の消費者は「ああ、地方の祭りってこんなもんね」と知ったつもりになってしまうから行きたい気持ちにはならない
なので写真や映像で伝わらない現地の空気感、体験価値に到達できないんだ
簡単な話よ
祭を利用しなきゃいいんだよ
だって考えてほしいよ
君だって首都圏郊外のどこかのよくある住宅都市に住んでるんだろうけど
観光地でも何でもないただのベッドタウンというのに、1年に1回2回は市をあげてのデカイ祭りくらいあるでしょ?
そんときだけ駅前市街地が信号機が消灯され、車道が歩行者天国になって屋台が出現し、パレードとかやったりするわけじゃん
それってリアルな地元の姿か?そしてそれを見に、全国からまして海外から人が集まるか?
大自然アピールした方がいいのにな そこに導線張るだけでいい
そう「リアル」こそやらないと意味がないんだよ
君めっちゃよくわかってるじゃん
なので郷土料理アピールも実はダメなんだよ
なぜなら地方の郷土料理の大半はごちそうだ。つまり昔だったら、結婚式とか、客人のもてなしとか、非日常場面でないとふるまわれないもの
それは地方の文化ではない。そして、どんなに高級なステーキ肉だって毎日食えばもたれるし飽きるわけです。ごちそうというのは滅多にないからこそ成立するものであるから
つまるところ地方が推したがるような郷土料理を欲する状態にいる人は少ないんだ
ただ珍しいイベントなのでアピールポイントにはなるし
がいこく人だってそういう日本の非日常を体験体感したい人もいる
いいたい事はわかるけどそこまで批判する事じゃないかと
外国人ってむしろコンビニとかに喜んでね
外国の日常は非日常だからね
それも価値あるコンテンツだと思うよ
この外国と日本の関係性は大都市と地方にも置き換えられて
東京人にとって地方の日常こそ「非日常」ともいえる
だからこそ、現実離れした祭り、現実離れした御馳走の郷土料理依存の状態は、まずいの
日常の中にあるレアが好きなんだよ
セブンイレブンはアメリカ発祥で欧米なら基本どこでも街中や田舎の道路沿いのガソリンスタンドとかにある。けど、「おにぎり」や飽きないほど充実したコンビニスイーツはないんだ
外国人旅行者が喜ぶ日本の体験は代替日常の中にあるレアだ
渋谷のリアルマリオカート、江ノ電の鎌倉高校駅前の海と路面電車と学校の見える光景、ローソンの上に乗っかる富士山、そして、船頭がジャンプして頭上の橋の上に飛び乗って降りる田舎の遊覧船・・・
全部が全部そうだからバズッて多くの人が集まるようになったのに、日本はそれらを「危険だ」「近所迷惑だ」と潰そうとしている
特に日本では、古来からの感覚で「ハレとケ」というものがある
どういうことかというとケと呼ばれる平凡な日常の状態があるがそれだけだと単調で、イベントごとであるハレ(晴れ舞台、晴れの日の語源)がたまにあるからこそメリハリができて、
その繰り返しによって秩序と活気が形成されるということだ
ケだけだと単調すぎるし、始めから終わりまで激しいクライマックスシーンしかない映画を見ても疲れるだろう
そういう「トータルでこそ成り立っている地方の本来の状態」を理解するには、外国人がよくやる1か月程度以上の長期バカンスをするしかできないわけで
だったら本来の地方文化を見せるしかなくねってのが俺の主張
まてよ
俺の親の実家のあたりなんだけどこういう風景こそ観光地にPRすべきなのにって思うんだがおかしいか?
http://matinami.o.oo7.jp/hokkaidou-tohoku/yonezawa-torimati6.html
http://matinami.o.oo7.jp/hokkaidou-tohoku/yonezawa-housen.html
http://matinami.o.oo7.jp/hokkaidou-tohoku/yonezawa-torimati6.html
それはそれで自然かもな
けど「素」が見たいから行くわけでしょ?
地方都市ほど、新幹線が開業すると駅舎を巨大駅ビルにリニューアルし、駅前再開発でビルやタワマンだらけにしちゃうけど観光客はそんなの求めてないんだよ
だって最新の都会の風景がよいなら、東京が一番なんだからわざわざ遠路はるばる出る必要ないでしょ?
1980年代に発刊された「○○県の家庭料理」みたいな本を今読むとすごいよ
○○郡○○村○○集落の食事、みたいなのが写真と詳細な解説つきで載ってるんだけど、ほとんどがもう存在しないものばかりだから
道の駅でも食べられない
そのような外に出すためではない地元オンリーの食文化は家庭で継承され続け、旧世代が死に、子息が東京に出た時点で途絶えるんだ
そして今どんな村レベルにいってもバイパス沿いにセブンイレブンやイオンがあるわけです
今日も長文おつかれ
やはり日本の地方の文化はおかしいと思う
海外の地方文化保全のシステムを見習うべきだ
1980年代の宇都宮市の発行したとされるリーフレットには「餃子」は載っていない。むしろ今では存在しない鯉料理を推している
カンピョウが本場なのは変わらないが、餃子ブームの罪深さ、こうやって文化は改ざんされていくんだと気づく
太宰治の「斜陽館」に行った人はみんな驚くんだよ
こんな豪邸だったのかと。東北の最果ての青森の寒村の貧しい青年が書き綴ったルサンチマンあふれる小説が太宰文学だったんじゃないかと、みんな誤解しているの
で、それは太宰の実家が大地主のお屋敷だったからこそ文化財として保全されたということでもあるの
農村ってかやぶき屋根のイメージだけど、いま田舎に行っても1軒も残って無いでしょ。普通の郷土建築は文化が認められずあっけなくつぶされまくって全滅したのさ
太宰好きな人は大体知ってるだろ
ぼんぼんだったって
バスツアーとかで「青森旅行」で連れまわされた一般人の話っす
庄内の「本間家」にせよ
当地の偉人や大金持ちの文化的価値のある大豪邸だけが丁重に文化財として保全され
地域において平均的な本来の家並みは、それより古い建築でも容赦なくつぶされ続けている。ただ「ボロい」を理由に
それが全体で見れば大損失だと気づいていない
シンデレラ城だけが残って周りが更地になったディズニーランドみたいになってるのが今の地方都市
そこに文化はないよ
死んでる。死体の上を人が住んでるようなもの
土着文化が殺され、異質な植民地化された未開人という感じ
いわゆるマイルドヤンキー。日本の恥部である
それこそが文化であると気づけないのはエゴの塊だね





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