中国兄さん、「社会に報復する」のがブームになっていた

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241122/k10014646391000.html

中国の人は「社会全体に殺伐とした雰囲気が漂っている」ということを最近、よく言います。

車が暴走して多くの人が亡くなった広東省・珠海の事件は、離婚の財産分配のもつれがあったとか、それぞれの事件で理由はいろいろです。

ただ、最近こういった無差別に人を襲う事件が連続で起きているのは、やはり社会的な背景があるのではないか、経済の減速というか、中国の不況、そういったものが背景にあると考えられます。

中国でいま、「社会に報復する」という言葉がよく聞かれます。中国語では「報復社会」と言います。

社会全体のイライラしたような雰囲気、不満のはけ口がないという中で、それが離婚にかかわる問題であっても、学校内における問題であっても、それを解決できないときに社会を巻き添えにすると。

自暴自棄になって、自分の不満のやりどころがなくて何の罪もない人たちに向ける、みんなを巻き添えにするという、そういったことをやるという雰囲気が出てきています。

そういう社会全体の雰囲気、そういったものが背景にあるのではないかと思います。

相次ぐ事件 中国政府は何を恐れている？
「社会に報復する」という言葉が飛び交っているぐらいなので、まず1つはまねをする人間が出てくることを嫌がっています。

個人的な恨みとか、そういったものがあるにしても、周りの人を巻き込むような無差別事件など、そういったことが広がっていくことを嫌がっているということです。だから、情報を封鎖して、詳しいことは伝えないようにしています。

もう1つは、議論していくといろんな問題が明らかになる場合があるわけです。

背景には、こういうことがあったとか、本人がそれに不満でこういう過激な行動に出たとか。しかし、その原因は実はこの組織にあったとか、本人が“報復”した理由というのが分かってきます。

今更地獄に落ちるとか虫に生まれ変わるとか脅してもしょうもないし

今のみすぼらしい日本じゃそれも無理という