認知症の母殺害、54歳男に猶予刑・・・温情判決に法廷は涙あふれる

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1 : 2023/09/24(日) 19:23:15.92

認知症の母殺害、54歳男に猶予刑・・・温情判決に法廷は涙あふれる
「もう生きられへんのやで。」
「そうか、あかんか。一緒やでおまえと。」
認知症の母親(86)と心中を図って承諾殺人罪などに問われながら、献身的な介護ぶりなどから検察が異例の"情状陳述"をした京都市の無職、片桐康晴被告(54)に京都地裁は21日、懲役2年6月、執行猶予3年(求刑懲役3年)を判決した。
裁判官は
「介護の苦しみ、絶望感は言葉で言い尽くせない。」
「母のためにも幸せに生きてください。」
と励ましの言葉を添え、被告も傍聴席も涙にむせんだ。

【異例の展開】
4月の初公判。
検察は罪状をあばくはずの冒頭陳述で、介護をめぐる被告の孤独で過酷な生活、母を慈しむ心情と親子の絆など、逆に被告に有利にさえなる状況を包み隠さず再現。
傍聴人だけでなく、裁判官さえも涙を浮かべ聞き入った。
その後も証人から被告への同情証言が相次ぐ異例の展開で、注目を集めた。
判決で東尾龍一裁判官は
「昼夜介護した苦しみや悩み、絶望感は言葉では言い尽くせないものがあった。」
と指摘。
「命を奪った結果は取り返しがつかず重大だが、社会で生活する中で冥福を祈らせることが相当。」
と執行猶予の理由を説明した。
Tシャツにズボン姿の片桐被告は背筋を伸ばして聞き入り、判決理由で献身的な介護ぶりに言及されると、うつむいて涙をぬぐった。
「命の尊さへの理解が被告に欠けていたとは断定できない。」
と裁判官。
傍聴席からもすすり泣きが聞こえた。
【自己犠牲の末】
「母の介護はつらくはなかった。老いていく母がかわいかった。」
片桐被告は語っていた。
一人息子の被告は、西陣織の糊置き職人だった父親の弟子になったが、織物不況で35歳のときに勤めるようになった。
平成7年夏、父親が亡くなり、母親も認知症の兆し。
結婚はしておらず、母親の世話はすべて引き受け、夜中も母のトイレに1時間おきに付き添い、睡眠不足のまま出勤する生活が5年続いた。
しかし母親の症状は悪化し、昨年6月には徘徊して警察に保護される。
派遣社員だった被告は
「迷惑をかけたくない。」
と、介護のために休職した工場を退職。
失業保険も切れると生活は困窮、今年1月にはいよいよ家賃も払えなくなった。
職人の父から
「人様に迷惑をかけるな。」
と厳しくしつけられた被告は
「命をそぐしかない。」
と心中を決意。
http://1.月31日、
「最後の親孝行を。」
と母親を車いすに乗せて京都市の中心部など思い出の地を巡った。
そのまま桂川べりで夜を明かす。
2月1日朝。
「もう生きられへんのやで。ここで終わりやで。」
と話しかける被告に、母は
「そうか、あかんか。康晴、一緒やで。お前と一緒や。」
「すまんな、すまんな・・・。」
と被告、
「康晴はわしの子や。(おまえが4ねないなら)わしがやったる。」
と母。
この言葉で母の首を絞めた。
自らの首も包丁で切ったが、母の遺体の横に倒れているのを発見され、一命を取りとめた。
これまでの公判で被告は
「母の命を奪ったが、もう一度母の子に生まれたい。」
と打ち明けていた。
【行政に苦言】
判決で東尾裁判官は
「献身的な介護を受け、最後は思い出の京都市内を案内してもらい、被告に感謝こそすれ決して恨みなど抱かず、厳罰も望んでいないだろう。」
と、母親の心情を推察。
半面、
「公的支援が受けられず経済的に行き詰まった。」
と行政対応に苦言を呈した。
被告は昨夏、何度か社会福祉事務所に生活保護の相談に行った。
しかし
「頑張って働いてください。」
などと門前払いされた。
この対応に
「被告が『4ねということか』と受け取ったのが本件の一因とも言える。」
と裁判官。
「介護保険や生活保護行政のあり方も問われている。」
と強調した。
【励ましの言葉】
「痛ましく悲しい事件だった。今後あなた自身は生き抜いて、絶対に自分をあやめることのないよう、母のことを祈り、母のためにも幸せに生きてください。」
裁判官が最後にこう語りかけると
「ありがとうございました。」
と頭を下げた被告。
判決後、弁護士に
「温情ある判決をいただき感謝しています。なるべく早く仕事を探して、母の冥福を祈りたい。」
と語ったという。

2 : 2023/09/24(日) 19:24:28.14 ID:wprbDMmu0
その後自殺したんだよね……
3 : 2023/09/24(日) 19:25:51.27 ID:WrwoHmMQ0
やめーい(´;ん;`)
4 : 2023/09/24(日) 19:26:14.28 ID:CYAeKMlT0
つらすぎる
5 : 2023/09/24(日) 19:27:24.45 ID:Vc0TGg70M
実家暮らしする奴バカ
親なんか別居放置しろ
6 : 2023/09/24(日) 19:29:18.36 ID:63HgGNd/0
>被告は昨夏、何度か社会福祉事務所に生活保護の相談に行った。
>しかし「頑張って働いてください。」などと門前払いされた。

ここひでえな
京都なんだから共産党の市議かなにかに相談すればよかったのではという気もするが結果論でしかないしなあ

8 : 2023/09/24(日) 19:30:06.69 ID:lpxsGD2na
こういう人を雇ってくれるところってあんの?
9 : 2023/09/24(日) 19:30:44.38 ID:AhrBw/kZ0
この事件は何度読んでも涙が出る
10 : 2023/09/24(日) 19:30:57.31 ID:ktQtBxEn0
マジで最後まで救いがなかった事件だ
11 : 2023/09/24(日) 19:31:20.91 ID:wOSwC5V00
この事件の時点で54歳なのに数年後に結局生活苦でジサツするんだよな
年金生活までの6年も持たないってやばいよこの国
12 : 2023/09/24(日) 19:31:54.95 ID:Z+Jz4AXj0
親族ですら殺意が芽生える地獄の尻拭き それが介護
14 : 2023/09/24(日) 19:33:37.23 ID:JAau09QSa
行政が殺人の罪に問われないのおかしいわ
16 : 2023/09/24(日) 19:35:36.21 ID:TF1cBLFGa
Aは裁判の後、滋賀県に転居し1人暮らしを始め、木材加工会社で働いていたが、2013年(平成25年)に会社をクビになったと親族に伝えたきり音信不通となった。親族が警察に行方不明者届を出したが、2014年(平成26年)8月1日に遺体で見つかった 。
17 : 2023/09/24(日) 19:36:42.87 ID:ke36bnVM0
ナッチの人だっけ
18 : 2023/09/24(日) 19:36:56.32 ID:keHF4Pw+0
結末だけ見たら執行猶予ではなく刑務所に入れたほうが良かったわ
23 : 2023/09/24(日) 19:54:43.02 ID:+ybVXedi0
>>18
どうだろう
刑務所に入れても出てきたらやはり行き詰まりそうだし、ずっと良心の呵責もあったのかもしれない
やはり自殺してしまいそう

結局は社会福祉事務所で門前払いされたところが最後の転機だったのではないか

19 : 2023/09/24(日) 19:41:31.70 ID:XIo3Moq+M
安部に読ませてやりたい
20 : 2023/09/24(日) 19:41:48.23 ID:P76+3NgU0
泣ける
21 : 2023/09/24(日) 19:49:12.89 ID:BCOyi7nX0
こういう事件のとき検察は厳罰にしたいのかな?
22 : 2023/09/24(日) 19:50:33.19 ID:NozeIiCT0
今後こういうの増えるんだろうなぁ
あまりにも酷い社会になっていくのかな
25 : 2023/09/24(日) 19:58:00.73 ID:qhKZncUn0
結局自殺までがセット
26 : 2023/09/24(日) 20:12:08.51 ID:dlNh9s310
良定期スレ
27 : 2023/09/24(日) 20:12:51.39 ID:WUuyj1n70
尊属殺人でめずらしいな執行猶予がつくの
28 : 2023/09/24(日) 21:03:25.31 ID:neuY5q610
社会福祉事務所の責任を問うべき
30 : 2023/09/24(日) 22:10:21.90 ID:9YM1zFjW0
ほんと日本の制度って形骸化しとるよな
使わせないように水際作戦で追い返すからあってないようなもんだろ
狂っとるわ
31 : 2023/09/24(日) 22:24:37.81 ID:VuYD99CJ0
定期スレだけどこれ本当悲しいよな

コメント

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