日本人のおでん離れ。作る回数減った30.1%🍢

冬なのにおでん離れ？　物価高の壁、紀文は「時短」術で応戦

肌寒い季節になると、食べたくなるのが「おでん」。しかし、どうやら逆風に見舞われているようだ。物価高でおでんを作る回数が「減った」という人が3割もいることが判明した。おでん離れの理由とは？

紀文食品が実施したアンケート調査で明らかになった。物価高を感じる前後で、おでんを作る回数に変化はあったか聞いたところ、「変わらない」が62・9％だった一方で、「減った」とした人が30・1％もいた。「増えた」は7・0％にとどまった。

作る回数が減った理由を尋ねると、59・3％が「材料費が安いものを選ぶようになった」とし、22・1％が「手間がかからない料理を作るようになった」と答えた。さまざまな具材を楽しめるのがおでんの魅力の一つだが、物価高騰下では逆にそれが敬遠する理由になっているようだ。

「おでんは手間がかかる料理だと考えている人も多いが、入れる具材を工夫すれば短時間で作れる料理になる」。こう熱いエールを送るのは、調査を実施した紀文食品だ。

例えば、「ちくわ」「はんぺん」といったすり身は既に加熱済みのため、下ごしらえ不要で煮込み時間も15分程度で済む。味のしみ込みに時間がかかる「ダイコン」「こんにゃく」は、あらかじめ電子レンジを使って下ゆでしておくと時短につながるという。

秋から冬にかけてはまさに、おでんが主役のシーズンだ。実際、同じアンケートでこの時期に「家庭で食べた鍋料理」を複数回答で聞いたところ、「おでん」は56・8％となり、堂々のトップに立った。「キムチ鍋」（44・9％）▽「すき焼き」（43・6％）▽「しゃぶしゃぶ」（40・9％）▽「寄せ鍋」（40・4％）などを上回っている。

好きなおでんの具材も複数回答で聞いてみた。トップは「ダイコン」（65・2％）となり、「たまご」（56・6％）▽「こんにゃく」（46・1％）▽「餅入り巾着」（44・6％）▽「はんぺん」（40・2％）と続いた。

地域別では、東日本で「はんぺん」、西日本では「牛すじ」が上位に入っている。地域によって入れる具材が違うことも、おでんが各地で愛され続ける理由の一つだろう。寒さが強まる中、簡単調理でおでんに挑戦してみては？
https://mainichi.jp/articles/20251209/k00/00m/020/158000c