年々増加している日本人のSNS利用率。若い人は複数のアカウント、裏アカを駆使している。お前らは裏アカ持ってる？

　ツイッターやインスタグラムなど、SNSで匿名の“裏アカ”を使う人が増えています。
なぜ必要なのか、何を書き込んでいるのか、実際に見せてもらいました。

■“リアアカ”“サブアカ”使い分け

　年々上がっている、日本人のSNSの利用率。
最新の調査では、国内のSNS利用率は、およそ70％に達していて、13歳から39歳に限った場合、80％以上が利用しています。

　そんななか、こんな動きが…。

　多くの人が利用しているSNS。
特に若い人は、複数のアカウント、いわゆる裏アカを駆使しているそうです。

■“裏アカ”…本音投稿やストレス発散

　街で話を聞くと、自分が誰なのか明らかにしている“表のアカウント”と、匿名の“裏のアカウント”を話題に応じて使い分けながら、発信していることが分かりました。

　中には、「口調は変わります。荒くなる」という人もいました。
表のアカウントと裏アカでは、文体や書き込む内容まで、変わるというのです。

　裏アカでは、本音を書き込み、ストレス発散に使っているという意見が多く聞かれました。

■依頼受け…“裏アカ”特定サービスも

　しかし、匿名をいいことに、裏アカで過激な意見を書き込む人も増えていて、企業の間では、警戒感が強まっています。

　企業から内定をもらった学生：「内定を頂く時に、会社に関することを、誹謗（ひぼう）中傷とかをしないで下さいという誓約書があった。名前を出したりとかも（ダメだと）」

　そうした企業向けに、新たに生まれたサービスがあります。

　企業調査センター・角田博さん：「サービス名が裏アカ特定サービスという、“SNS裏アカウント特定サービス”です」

　この会社では、企業の依頼を受けて、SNSユーザーの裏アカを特定するサービスを提供しているというのです。

　SNSのアカウントなどを調査しています。画面に向かって、黙々と作業していました。

　企業側の目的は、学生の本当の姿を見極めること。
面接では分からない学生の本音が、裏アカを見ることによって分かるといいます。

　ただ、厚生労働省のガイドラインでは、採用とは直接関係のない身元調査などを企業が行うことは、就職差別につながる恐れがあるとされています。

　そのため、この調査会社では、採用選考において不要な情報は削除したうえで、企業に報告しているということです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b2defef8a4e48ac539e134b7f409ca59565fe458