下地ローレンス吉孝「日本人さ、他人に気安く何人（なにじん）ですか？って訊くな」

下地 ローレンス吉孝 Shimoji Lawrence Yoshitaka
@lawrenceyoshy
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ですが、まず人間同士の相互コミュニケーションにおける大大大前提として、「人種」や「民族」に関するものは、とてもプライバシー度の高い情報だ、ということがもっと認識されて欲しいです。

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性に関わること、出身地や門地に関わること、先住民性に関わること、戸籍に関わること、階級に関わることなどといったものと同じように、人種や民族はプライベートな情報です。例えば人と出会って2～3個目ぐらいの質問で「親の年収っていくら？」といきなり聞かれたらさすがに「えっ？」となりますよね

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決して、たとえば初対面の、見ず知らずの相手に、軽いテンションで聞いてよいものではないということです。

聞かれた相手は、「ナニジン」という意味が、国籍を聞いているのか？それとも人種的背景を聞いてるのか混乱し、返事に困ることも多いです。

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そして、ルーツについて答えると、その後に、「親はどこで出会ったの？」「家では何語なの？」「いつ日本に来たの？」「国には帰るの？」といったような、さらにプライバシーにかかわる情報に関する質問が繰り広げられてしまうことも多いです。

下地 ローレンス吉孝 Shimoji Lawrence Yoshitaka
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「知りたい」という理由も、一見、無垢な印象のある感情表現ですが、これにも注意が必要だと思います。

「知りたい」という思いには二つの目的があると思います。