トランプ聖帝またウソをついてホワイトハウスを勝手に解体、3億ドル使って宴会場新設 建設計画は壊し始めてから当局に提出

20日、大統領夫人やそのスタッフの執務室を含む東館の取り壊しが始まった。重機が解体作業に導入され、どれほど大規模な解体なのかがはっきりしてきた。

トランプ大統領は、宴会場建設のための取り壊しの正当性を主張。「工事を適切に進めるためには、既存の建物を取り壊す必要があった」と述べた。

トランプ氏はNATOのルッテ事務総長、政府関係者、報道陣に対し約8360平方メートル規模の宴会場の完成予想図や模型を示した。
「これが、計画している内装だ。最高水準の仕上がりで、ホワイトハウスとの調和も美しい」

現在の東館は、ルーズベルト政権下の1942年に建設されたものだ。歴代大統領もホワイトハウスや敷地に改修や増築を施してきたが、トランプ氏による変更は数十年ぶりにして最も大規模なものとなる。

トランプ氏は22日の会見で、建設費用は3億ドルに上ると明らかにした。7月に発表された当初の2億ドルから大幅に増加している。

同氏は、費用は自身と民間寄付者が負担すると述べたが資金調達の詳細は公表していない。
米国でもっとも歴史ある建物の1つであるホワイトハウスの一部解体は、多くの民主党議員から強い反発を招いた。政権が適切な手続きを踏んだのか疑問視する声も上がっている。

ホワイトハウスはこれに対し、「でっち上げられた批判だ」と一蹴した。
政権は21日、すでに解体が始まっているにもかかわらず、宴会場の建設計画を当局に提出し、審査を受けると発表した。

一方、歴史的建造物の保存協会はトランプ政権に対し、審査が完了するまで解体を中止するよう要請している。

協会は、計画中の宴会場はあまりに大規模であり、「ホワイトハウス本体の存在感を凌駕しかねない」と懸念を表明した。

ホワイトハウスの総面積は約5110平方メートルある