アメリカ「ウクライナとイスラエルを支援しながら台湾有事まで備えるのは無理！」

（ＣＮＮ） 単純に言えば、米国にとっては無理な話だ。せっせと２つの大規模な戦争を支援しつつ、３つ目が起きる可能性に備えることなどできはしない。それは厳しいが全くもって避けられない現実であり、ここへ来て一段と、痛々しいまでに明確なものとなりつつある。それこそ時間単位の変化として。

米国の軍需産業の基盤は、既に限界までフル稼働している。原因は現行のウクライナでの戦争で、どうやらロシアはこれを無期限で続けるつもりらしい。同国がウクライナに侵攻してもう１年８カ月だが、その前でさえ米国が超大国として能力以上の役割を負っているのではないかという疑問は浮上していた。

今はイスラエルが戦争状態だ。米国にとって近しい同盟国であり、バイデン政権は既に支援を約束している。しかもこの対立の範囲は拡大する恐れがある。イスラエルのネタニヤフ首相はパレスチナ自治区ガザ地区を封鎖し、侵攻すると脅迫。実現すれば今度はイランの反応を引き起こす恐れがある上に、その他多くの国のいずれかが関与してくる事態にもなり得る。

さらに不吉な影として浮かび上がるのが、中国による台湾掌握の可能性だ。それは何度となく表面化し、衝突の瀬戸際といった様相を呈する。

https://www.cnn.co.jp/usa/35210271.html