わーくにに行きたくてせっかく彫ったタトゥーを消す外国人が急増中。やめとけ！一生物だろうが！

日本に行くためタトゥー消したい　世界的流行の陰で…もがく若者たち

　日本に多くの人材を送り出しているベトナムで、若者たちがタトゥー（入れ墨）の除去に苦労している。技能実習や就職で日本行きを目指す際などに、ハードルになるためだ。専門家は「一瞬の衝動で人生を壊してしまわないように」と注意を呼びかけている。

　「タトゥーを消すのに苦労している」

　5月下旬、現地メディアのVNエクスプレス（VNE）はこんな見出しの記事で、日本行きを目指した1人の若者のエピソードを紹介した。

　北部ゲアン省のタイン・フンさん（25）は日本で就職するため、肩に大きく入れていた竜と不死鳥のタトゥーを除去することにした。

　フンさんは月に2回、自宅近くの除去サロンに通った。半年間通い続けたが、タトゥーは薄くなっただけで、肩甲骨周辺の肌がへこみ、変色したという。施術には激しい痛みをともない、「皮膚が荒れて変形してもインクを押し出すことができず、長く悩まされた」と振り返った。

　フンさんはタトゥーを完全に消すため、さらに追加で2回の施術を申し込んだ。費用は合計3千万ドン（約17万円）超に上った。「タトゥーを入れる時は1回痛いだけだが、取り除くには100回の痛みを負う」とフンさんは語っている。

　しかし結局、フンさんは日本に行けなかった。タトゥーを消した後に残った傷を理由に不採用となったからだ。さらに、ベトナム国内の企業からも傷痕を理由に不採用通知が続いた。現在は地元の機械工場で、月給500万ドン（約2万5千円）で働いているという。

　日本の厚生労働省によると、2022年10月時点で日本にいた外国人労働者の4分の1以上がベトナム人。技能実習生の半数以上をベトナム人が占め、19年に新設された「特定技能」の資格で滞在する人も増えている。

https://www.asahi.com/sp/articles/ASR5T7X9CR5TUHBI01S.html?iref=sp_new_news_list_n