るるさん「クルリ異世界転生してよ」クルリ「どうやってですか？」

るるさん「るるさん大型の免許取ったから」ダンプカーに乗り込む

クルリ「ええ……。なんか嫌な予感しかしないんですけど……」

るるさん「一瞬で済むからじっとしててね」

クルリ「あぶっ……死にます！死にますってそれ！」

るるさん「死なないよ。異世界転生するから」

クルリ「そんなわけないでしょう！やめてください！」

るるさん「逃げると逆に危ない」ブォォォォ

クルリ「ちょっ……その速度無理……」

るるさん「向こうで頑張って」バキバキバキバキ……！

クルリ「ぐぽぉ」

クルリ「ぐぅぅ……。いだああぁぁぁ……」

るるさん「あれ、生きてる」

クルリ「足が……足が変な方向に曲がっちゃってます……」

るるさん「やり直さないと」ブォォォォ

クルリ「まっ……るるさん待って……」匍匐前進で必死に逃げる

るるさん「待たない」バキバキバキバキ……

クルリ「ぎょぼぉぉぉぉぉっ！」

るるさん「やった？」

クルリ「うぐぅぅぅ……」

るるさん「やってなかった」

クルリ「もう……やめてください……」

クルリ「ふーっ……ふーっ……」

るるさん「？」

クルリ「ふーっ……息が……息ができません……」

るるさん「クルリ息してるよ」

クルリ「ふーっ……苦しい……ふーっ……ふーっ……」

るるさん「タイヤでおなかに乗り上げたからかも」

クルリ「ふーっ……ふーっ……息ができません……」

るるさん「さっきから息してるって」

クルリ「ふーっ……ふーっ……」

クルリ「クルリはるるさんに殺されたはずでは……」

『きゃああああああああああっ！！！！！！』

クルリ「！？」

『誰か……誰か助けてくださいッ！』

クルリ「なんだかやばそうですね。逃げましょう」声とは逆方向に全力疾走する

『誰かぁーーーー！！！！！！』

クルリ「いざという時に頼りになるのは自分だけなのです。つまり助かる時は勝手に助かります」脱兎

るるさん「見損なったよクルリ。君は困った人を放っておくような人だとは思わなかった」

クルリ「るるさんに見損なったとか言われたくないですけど……」

るるさん「こっちが聞きたい。クルリが死んだらなぜか私までここに飛ばされた」

クルリ「……やっぱり私死んでたんだ」

『誰かぁーーーーー！！！！！！』

るるさん「ほら、助けに行かないと」

クルリ「ええ……。嫌ですよ。向こうでも死んだのにこっちでも死にかねません」

るるさん「そう。じゃあるるさん一人でも行くから」

クルリ「そうですか。いってらっしゃい」

るるさん「ほんとに来ないつもり？」

クルリ「逆になんで行くと思うんですか？行くメリットがないです」

るるさん「分かった。じゃあね」

るるさん「良かった。間に合って」

『……』

るるさん「？」

『あなたは……一人ですか……？』

るるさん「？そうだけど」

『……おかしいですね。もう一人気配があったはずなのに』

るるさん「もう一人は逃げたよ」

『逃げ……た……？』

るるさん「うん」

『そんな……！予言は間違っていたとでもいうでしょうか……！』

るるさん「予言？」