娘の中学受験を振り返りながら、Aさんは深いため息をつく。「2月全落ちは、塾のアドバイスを聞かなかった私の判断ミスでした」
◇想定外の偏差値上昇で「娘を桜蔭に」
娘は幼い頃から引っ込み思案で、自分の意見をなかなか言えないタイプだった。いじめられた経験から、学童保育に行くのを拒否するようになった。
仕方なく、小学3年生から近所の個人塾に通わせることにした。高校受験対策塾で、中学受験コースも併設されていたが、受験に前のめりな家庭の子は少なく、「託児所代わり」という雰囲気だった。
Aさん一家も当初は積極的ではなかったが、娘の成績が意外に伸びた。小学3年生の終わりごろ、偏差値は60近くに達した。「おとなしい子で、小説や漫画ばかり読んでいたんですが、それが国語の力になったようです。国語は勉強しなくても得点がとれました」とAさんは振り返る。
娘自身も「小学校の男子は乱暴で嫌。女子校に行きたい」と言い出した。
これをきっかけに、本格的な中学受験にシフトすることを決意。
小3の2月から大手中学受験塾の早稲田アカデミーに転塾した。夫はエンジニアでリモートワーク中心のため、娘の苦手な算数を教えてくれた。おかげで偏差値はさらに上昇。
Aさんは職場で出会った東京の女子御三家の一つである桜蔭出身の女性の医師から「女子校なら、おとなしい子もにぎやかな子も居場所がある」と聞き、憧れを抱くようになった。その医師はAさんにとって尊敬できる存在で、娘を桜蔭に入れたいという目標が固まった。
◇桜蔭特訓では下位クラス
小6になると、桜蔭志望特訓コースを目指した。しかし、入るのは容易ではなかった。何度も試験を受け、秋にようやく合格したものの、上位クラスには入れず、下位クラスからのスタートとなった。
「桜蔭の対策をすれば、豊島岡女子学園の対策にもなる」と聞いていたAさんは、仮に桜蔭がダメでも豊島岡を狙えると信じて通わせ続けた。
娘の偏差値は思うように上がらず、Aさんは次第に不安を募らせた。「もしかしたら豊島岡も諦めた方がいい?」と考えるほどだった。
家から通いやすい場所に吉祥女子がある。桜蔭や豊島岡に通学する半分の時間で済む。娘も文化祭に行って気に入っていた学校だ。それでも、せっかく桜蔭の志望校別特訓にいるのだからと、家族一丸となって支えた。
夫も算数指導を頑張り、娘は内気ながらも努力を続けた。「志望校別特訓はみんなライバルという感じでお友達を作る雰囲気でもなく、楽しいものではなかったようです」とAさんはいう。それでも娘は最後まで通い続けた。
しかし、12月の桜蔭中オープン模試の結果は散々だった。夫は吉祥女子の過去問を取りよせ、娘に解かせることを始めた。
「桜蔭や豊島岡に比べたら全然易しい」
「そりゃそうだろ。桜蔭なんてパパが受験しても受からないよ」
「女子校だから受験できませんー」
父と娘で談笑しながら過去問を解いていき、夫が採点すると、全科目、合格者最低点を超えていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b318af41c95815cc776015231cad585cb11335f6
そんな中、1月の前哨戦が転機となった。埼玉では三つの学校を受験し、すべてに合格した。難関の栄東中学校と浦和明の星女子中学校も含まれる。
桜蔭を受けるような生徒は、栄東の受験は東大クラス特待生を受験するが、塾が薦めてきたのはその下の難関大クラスだった。栄東の難関大クラスで得点が高いと東大クラスにスライド合格するが、娘はそのスライドで東大クラスに受かった。
浦和明の星も見事合格。
「私は有頂天になってしまったんですよ」とAさんはため息をつく。
その後に早稲田アカデミーの校舎に行き、校舎長と面談をした。
2月1日に桜蔭を受け、2日から4日まで豊島岡を3日連続で受験することを伝えた。豊島岡は3日連続受験すると、補欠からの繰り上げ合格で優遇されるシステムだ。
塾の講師から意外な提案があった。「豊島岡を3回受験するなら、2月1日は吉祥女子を受けましょう。そうすれば午後に他の学校も受けられる」と。桜蔭は試験の後に面接があるため、午後に他の学校を受けられない可能性がある。
栄東や浦和明の星は通学に1時間以上かかる。それよりは吉祥女子がいいということだった。
Aさんはこれを聞いて、複雑な気持ちになった。
「今思うと、正しいアドバイスでした。でも、当時は桜蔭の特訓コースで下位クラスだったせいか、劣等感が強くなっていたんです。『うちの娘は期待されていないの?』と思ってしまったんです」
塾は合格実績を重視するはずだ。それなのに桜蔭を薦めないのは、「受かるわけない」と判断しているからだと感じた。
栄東の東大クラスと浦和明の星合格という実績があるのだから、桜蔭にもチャンスはあるはず――そう思い、塾のアドバイスを無視した。内気な娘が3年間頑張ってきたのに、桜蔭受験を諦めるのは悔しい。
夫に相談すると、「1日の午前に吉祥女子を受ければ、午後に東京女学館や普連土学園を受けられる。でも、それらは自宅から遠いから、栄東や浦和明の星でいいじゃないか」と冷静に分析してくれた。
この言葉が後押しとなり、Aさんは2月1日に桜蔭に挑戦することを決めた。娘の努力を信じ、家族の絆で挑む覚悟を固めた。
◇安全校まで…まさかの2月全落ち
2月1日、桜蔭の入試当日。「算数で間違った解法にこだわってしまって失敗した」と話したが、「他の子も間違えたかもよ」と励ました。
2日、午前中に豊島岡の1回目を受け、午後に中堅校の富士見を受験しているさなか、桜蔭の合格発表があった。桜は咲かなかった。
娘は「やっぱり?!」と明るく振る舞ったが、Aさんの心は沈んだ。
2日から4日まで、夫婦交互に休みを取り、豊島岡への送り迎えを続けた。2日の午後に受けた富士見の入試は偏差値的に十分だったはずだが、なんと残念だった。
「過去問を解いていないのが原因でした。娘の持ち偏差値より10ぐらい低かったので油断していました」とAさんは反省する。
自分でも桜蔭や豊島岡の問題を解いてみたが、富士見の問題には目を通していなかった。横について過去問を5年分解かせた豊島岡も、3回受験したものの補欠合格すらなく残念な結果だった。
「ママ、ごめんね。でも私、共学もいいなって思えてきて。浦和明の星と悩んじゃうね」と娘が笑顔で話しかけてきた瞬間、Aさんはトイレに駆け込み、涙を拭った。
娘もショックを受けているはずなのに、親の気持ちを察して、明るく振る舞い続けている。どうしてこんな思いやりがある娘なのに、その努力が報われなかったのか。悔しさ、そして自分の判断ミスが胸を締め付けた。
「後から知ったのですが、塾が吉祥女子を薦めてきたのは娘が“文化祭が楽しかった”と話していたからなんですよ」
塾のアドバイスを信用していれば、吉祥女子を受験し、午後に他の学校を追加でき、合格の可能性が広がっていたかもしれない。
「なにより埼玉まで通わせるのは申し訳ないと思いました。私も高校時代、片道1時間ぐらいかけて通学して大変だったんですよ」
今、娘は栄東に通っているが、Aさんは「塾のプロの判断を尊重すべきだった」と痛感する。中学受験は子どもの未来を懸けた戦い。親の心が絡むと、冷静さを失いがちだ。Aさんの体験は、多くの受験家庭へのアドバイスとなるだろう。
「娘は今、学校には楽しく通っています。それだけが救いです」――Aさんの言葉に、母の愛と反省がにじむ。
桜蔭、豊島岡、富士見 落ち
今は都心から埼玉の栄東へ通ってるらしい
マンさん向けのサイトの記事やからね
中受なんて、親のマウント合戦のための戦いだし
小3の偏差値て母集団どうなってんだよ
都会の人は東京一極集中だから気づかんけど地方の学校は基本定員割れ
いずれ日本全体が世界の中で地方化したら東京でもそうなる
名門最難関と呼ばれる中学は2/1に受験日を設定してることが多い
中学受験で2/1だけは本当に特別なんだよ
これは知らないと分からないこと
他の日に設定してある受験校の偏差値と単純に比べてはいけない
地方公立なら地元トップ高で神童扱いされてる学校のボリュームゾーンだからなMARCHって
朝に下り電車は楽だぞ
昭和の時代は滑り止め扱いだったのに
豊島岡は今でも2/1入試をやってないからなぁ
初日は2/2で複数回入試
出題傾向も模試のような喉ごしの良さで我を出してないという
桜蔭だけはガチだよ
鉄博が田舎だと!?
県内の学校全部足しても開成1校に勝てない
理3も毎年1人いるかいないかだし
埼玉の学校に通わせるなんて虐待だろ
早稲田とか
他はよく知らないけど
塾漬けにしても最難関に引っかからない子がたくさんいるんだろ。こういう。


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