印旛沼でナガエツルノゲイトウの除去にあたる作業員ら(9日、千葉県佐倉市で)
繁殖力の強さから「地球上最悪の侵略的植物」と呼ばれる南米産の水草「ナガエツルノゲイトウ」が国内の河川や湖沼で分布を広げ、田んぼが覆われて収穫できないなどの農業被害が出ている。
国内で自生が確認されたのは31都府県。災害のリスクも懸念され、政府は対策の強化に乗り出した。(西原寛人)
「恐れていた外来種がついに侵入してしまった」
群馬県農業技術センターの新井朋二係長は肩を落とす。今月1日、同県館林市の水田脇の通路で、県内初となるナガエツルノゲイトウの自生が確認された。自生範囲は数平方メートル。センター職員が現場に行き除草剤で除去したが、しばらくは完全に除去できたかどうか監視を続けるという。
環境省によると、国内で定着が最初に確認されたのは1989年の兵庫県尼崎市だった。観賞用として海外から持ち込まれたものが何らかの理由で自然界に放出されたのが原因と言われる。その後、西日本にじわじわと広がり、東日本も福島県以南の一部で見られるようになった。
関係者が口をそろえるのが、その繁殖力の強さだ。
茨城県南部の新利根川の流域では、川だけでなく、川から田畑に水を運ぶ農業用水路にまで広く定着している。
同県河内町の男性(65)の田んぼは昨秋、ナガエツルノゲイトウに覆い尽くされた。農機を入れることができず、約700平方メートルにわたって稲が全く収穫できなかった。田植え前に市販の除草剤をまき、用水路からの給水栓にネットも張った。栢沼さんは「ごく小さな茎の断片がネットのマス目を通って田んぼに入り込んだのではないか。除草剤も効果はなかった」と嘆き、「繁殖力が半端ではない。農家の努力では防げない」と訴える。
地球最悪の″侵略植物″南米の悪魔「ナガエツルノゲイトウ」が日本で大増殖する「衝撃の光景」
2025年9月21日 8時0分 FRIDAYデジタル
地球最悪の″侵略植物″南米の悪魔「ナガエツルノゲイトウ」が日本で大増殖する「衝撃の光景」
【現在】新利根川の水面を覆い尽くすナガエツルノゲイトウ。収穫をひかえる水田でも繁殖し農作物が大打撃を受ける可能性も
【’14年】11年前の新利根川の様子。上の写真とほぼ同じ場所だが侵略植物が繁殖していないため風景がまったく違う(Googleストリートビューより引用)
本誌未掲載カット 地球最悪の″侵略植物″南米の悪魔「ナガエツルノゲイトウ」が日本で大増殖する「衝撃の光景」
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本誌未掲載カット
世界中で大きな問題に
驚くべき繁殖力で水面を覆(おお)いつくす水草の大群――。この夏に全国各地で大拡大した、地球最悪の侵略植物と呼ばれる「ナガエツルノゲイトウ」だ。写真は、茨城県河内町を流れる新利根川の風景を一変させた侵略植物の群れである。近くでコメ農家を営む50代の男性が嘆く。
「もう手の打ちようがありません。水田の中でも増殖して、抜いても抜いても根っこや茎(くき)の一部からすぐに再生してしまいます……。流入を防ぐために用水路の水栓にネットをつけていますが、細かい草の一部がすり抜けてくる。除草剤も田植え後には使えず、収穫するコメに甚大(じんだい)な被害が出ないか本当に心配です」
ナガエツルノゲイトウは南米原産の多年草で、水生・陸生環境に壊滅的な影響を与えることから「アリゲーター・ウイード(ワニ草)」という英語名が付いている。日本では’89年に兵庫県内で確認されて以来各地に生息域が拡大し、現在では東北以南を中心とする30都府県に分布。特定外来生物に指定されている。
新利根川とその周辺では、茨城県が8年前に大規模駆除したがさらに増えてしまい、今年度は約2500万円をかけ再び駆除を行う予定だ。侵略的外来種に詳しいエコロジー研究所の丸井英幹氏は、大繁殖は温暖化とも関係があると話す。
「熱帯性の水草全般に言えることですが、暑い日が続くなど環境条件が整えば増える速度は上がります。駆除するには除草剤散布や、遮光(しゃこう)シートで覆って光合成をさせないなどの対策が必要でしょう。しかし、管理された密閉環境以外での駆除成功例はない。外来種の侵入を許しているのは、人間による水辺環境の過度な開発によって防波堤となるべき在来種が減ってしまったことも要因の一つです」
想像をはるかに超えるスピードで、「南米の悪魔」が日本の生態を侵食している。
『FRIDAY』2025年9月26日号より
取材・文・撮影:形山昌由(ジャーナリスト)
湿地およびその周辺に生息する。アジア原産のツルノゲイトウと似たような環境に出現するが、環境への適応力はより高く乾燥と過湿のどちらにも強い[8]。茎は中空で水に浮くことから、水面にもシュートをよく伸ばす。
本種が繁茂する水域ではミジンコの孵化が阻害されると言い、なんらかのアレロパシーがあると見られている[9]。
その他
根からメタノール抽出で得られた物質に腫瘍細胞への毒性を示すものがあるという[23]。
本種または本種の加工品は鉛やカドミウムなどの重金属を効率的に吸収するといい、水質浄化などへの応用も考えられている[24][25]。
観賞用の水草として流通していた本種は、本州以南の千葉県(印旛沼[2]、ほか)、茨城県[14][15]、神奈川県、静岡県、滋賀県(琵琶湖[2])、京都府、奈良県[16]、大阪府、兵庫県(尼崎市、伊丹市、稲美町、ほか、本州地域)[2]、淡路島(本田池など〈洲本市域〉[2][注 1])、徳島県、香川県、島根県(宍道湖[17])、福岡県、佐賀県、熊本県、鹿児島県、沖縄県といった広い範囲に分布が拡大している[10][18]。琵琶湖、印旛沼など、ブラックバス等の生息地で発見されることが多いため、釣り人が媒介している可能性が指摘されている[2]。
釣りカスのせいか
ミントテロみたいなの大好きだから
ちばけんまの家が更にカオスになる
ところが実はこの分野では日本最強ホルホルなんだわ
葛と昆布
圧倒的に他国を侵略してる
なぜかあまり報道されないけど
なんから至る所に生えてて綿毛?が飛びまくる
パンパスグラス?
食ってしまえばいいだろ










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