「パレスチナを開放せよ！」ニューヨークでパレスチナ支持者が大規模デモを決行

パレスチナ、イスラエルの支持者がそれぞれ集会　米NYでにらみ合い [ガザ情勢]：朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASRB921TVRB9UHBI003.html

パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスがイスラエルへの大規模攻撃に踏み切ったことを受け、米ニューヨークでは8日、それぞれの立場を支持する集会があった。パレスチナとイスラエルの旗を持った人たちが、道を挟んでにらみ合う場面もあった。

ニューヨーク中心部のタイムズスクエアでは、パレスチナを支持する人たちが集まり、「パレスチナを解放せよ！」「抵抗は正当化される」などと連呼した。

　呼びかけ人の1人、ムニエル・アタラさんは「イスラエルによる75年間の抑圧に反対して集まった。昨日（の攻撃）はガザの人たちが静かに殺されることを拒否したものだ」と説明。イスラエル側で多数の市民が犠牲になったことについては「イスラエル政府が、パレスチナ人の殺害を支持してきたことも忘れてはならない」と述べた。

　ただ、攻撃を支持するような集会に対しては米国内で反対が強い。ニューヨーク州のホークル知事は集会について「忌まわしく、倫理的に拒否すべきだ」と非難する声明を発表。警察が間に入るなか、道路を挟んだ反対側ではイスラエルの旗を手に、「恥を知れ」と連呼する人たちが集まった。

　民主党から下院選への立候補を目指しているマーティー・ドーランさんは「イスラエルを支持するために来た。米国では表現の自由があり、大切にしなければならない。しかし、今日は亡くなった人や負傷者、行方不明者とその家族との連帯を示すべき日だ」と語った。

　この日は、国連本部の近くでもイスラエルを支持する集会が開かれた。（ニューヨーク=中井大助）

＞民主党から下院選への立候補を目指しているマーティー・ドーランさんは「イスラエルを支持するために来た。米国では表現の自由があり、大切にしなければならない。しかし、今日は亡くなった人や負傷者、行方不明者とその家族との連帯を示すべき日だ」と語った。